2022年6月9日(木) 息子2歳10か月
いつもより早く目が覚めた朝、シロクマはのんびりと家を出る準備をした。
リビングには眠そうにくつろぐペンギン。
ふと、保育園の先生に『最近トイレ嫌がりますね~。』と言われたのを思い出した。
(やってみようかな。)
2歳半からトイレトレーニングを始め、やっと朝座らせようと思った。
トイレに座るタイミングはいつも、やる気になった時だけだからだ。
全く座らない日もよくある。
というか、めったに座らない。平均すると週に2回ぐらいだろうか...
全くやる気のないトイレトレーニング。
そもそも、トイレトレーニングをしていると言っていいのかも怪しいレベルだ。
早くおむつが外れれば、経済的にも楽になる事はわかっている。
だが、それよりもペンギンの親である柴犬とシロクマはめんどくさがる性格だった。
やりたいときにやって、タイミング良く成功したらいいな。とゆるい考えだ。
保育園でトイレトレーニングをしているから、余裕ぶっこいているとも言える。
眠そうなペンギンを抱え、トイレへ連れていく。
便座に座らせると、ペンギンは踏み台につま先を乗せ、踏ん張るように座った。
両手は肘を伸ばして太ももへまっすぐ押しつけるような姿だ。
表情は無表情で集中しているのかもしれない。
修行に耐えるかのように静かな時間を30秒ほど過ごした時だった。
ついにその時が訪れた。
今回も無理だろうな~。
とぼんやり、ペンギンの前でしゃがんでいたシロクマは一瞬理解が出来なかった。
理解出来た瞬間には大声で柴犬を呼び、最後まで夫婦2人で見届けた。
(ついに出来た...)
シロクマと柴犬は、便座に座るペンギンに向かって拍手をしながら喜びを伝えた。
『できたねー!!!ママびっくりしちゃった!!!感動したよ!!』
その言葉に、
便座に座ったままのペンギンは左手を後頭部にあて、
照れたように『全部出ちゃった(*´ ˘ `*)エヘッ♡』と言った。
ピコン!(๑°ㅁ°๑)(๑°ㅁ°๑)
夫婦のやる気レベルが上がった。