
こんにちは。提唱者からんです。
仕事でも、育児でも、家事でも、「もっとできるはず」「ちゃんとしなきゃ」と自分を追い込んでいませんか?他人のちょっとした言動が気になり、ついつい深く考え込んでしまう。そんな繊細な気質を持つHSPのあなたは、人一倍頑張り屋さんです。
でも、その真面目さや向上心から生まれる完璧主義が、いつの間にかあなたを苦しめているのかもしれません。
「これでいいのかな」「もっといい方法があるはず」と、目の前のタスクにOKを出せない自分に、疲れていませんか?このままだと、完璧にやろうと無意識にタスクが増え、処理しきれないタスクをどんどん後回しにしてしまう癖がついて、やがて何も手につかなくなってしまいます。
この記事では、あなたの“しんどさ”の正体である完璧主義を解き明かし、その苦しみから解放されるためのヒントをお届けします。
HSPと完璧主義の意外な関係性

繊細で感受性が豊かなHSPさんが、なぜ完璧主義に陥りやすいのでしょうか。
それは、HSPならではの気質と深く関わっています。
HSPさんが完璧主義になりやすい3つの理由
- 「小さなこと」に気づく敏感さが、完璧主義につながるHSPさんは、周囲の音や光、人の表情など、些細な変化にも気づきやすい特性があります。これは、物事を深く考え、より良いものを作り出す才能でもあります。しかし、「もっとこうした方がいい」「この細部も完璧にしないと」と、終わりなき改善を求めてしまう原因にもなるのです。たとえば、企画書を作成するときに、フォントやレイアウトのわずかなずれが気になって、何時間も修正を続けてしまう…そんな経験はありませんか?
- 責任感が強い性格が、自分を追い詰めてしまうワケHSPさんは、与えられた役割や責任を全うしようとする気持ちが人一倍強い傾向にあります。これは仕事においては素晴らしい才能ですが、「期待に応えなければ」「失敗してはいけない」というプレッシャーが、完璧主義を加速させてしまいます。子育てでも「完璧な母親でなければならない」という思い込みが、自分自身をがんじがらめにしてしまうこともあります。
- 周囲からの期待に応えたいという気持ちHSPさんは共感力が高く、他人の感情や期待を敏感に察知します。そのため、「周りの人たちが求めている自分」になろうと無意識に努力してしまいます。これは時に、自分の本心とはかけ離れた「完璧な自分」を演じることになり、そのギャップがあなたを苦しめるのです。
このように、HSPさんの特性は、完璧主義と紙一重。あなたが抱える苦しい気持ちは、決して怠けているからではありません。あなたの真面目さや優しさが、あなた自身を追い込んでしまっているだけなのです。

っと、こんな記事を書いている私もHSPの完璧主義。
自分が書きたくて書いているはずが、早く記事を仕上げられない自分にプレッシャーを感じたり、もっとこうしたら良いかも!っと改善点ばかり気になって、誰からも期待されていないのに、気づけば自分で自分にプレッシャーを与えてます💧
あなたの完璧主義はどのタイプ?3つのチェックリストで現状を知ろう

一口に完璧主義といっても、その現れ方は様々です。
あなたの完璧主義がどのタイプかを知ることで、改善の糸口が見つかるのでみていきましょう
【タイプA】「ミスを恐れる」思考停止型
- 新しいことに挑戦しようとすると、「失敗したらどうしよう」という不安に襲われ、結局行動に移せない。
- 少しでもミスをすると、立ち直るのに時間がかかってしまう。
- 完璧な答えが出るまで、思考を止めてしまうことがある。
このタイプは、失敗を過度に恐れるあまり、行動そのものができなくなってしまいます。挑戦しないことで失敗は避けられますが、成功が遠のきます。
【タイプB】「他人の評価を気にする」承認欲求型
- どんなことでも、人から「すごいね」「完璧だね」と言われたい気持ちが強い。
- 自分の行動や成果に対して、他人の評価が気になって仕方がない。
- 誰かに認められないと、自分の努力に価値がないように感じてしまう。
このタイプは、自分の基準ではなく、他人の評価を完璧の基準にしてしまうため、常に外部からの承認を求め続けます。
【タイプC】「いつかやろう」と先延ばしにする理想追求型
- 完璧な準備が整うまで、物事を始められない。
- 「時間ができたらやろう」「もっといい方法が見つかったら始めよう」と、先延ばしにしてしまう。
- 理想が高すぎて、結局何から手をつけていいかわからなくなってしまう。
このタイプは、理想を追い求めるあまり、行動のハードルがどんどん高くなります。結果として、やめたいと思っても、最初の一歩が踏み出せずに時間だけが過ぎてしまいます。
あなたはどのタイプに当てはまりましたか?完璧主義のタイプを認識することが、現状を変えるための第一歩です。

完璧主義といっても、人によってタイプはさまざま
私は元々タイプBの承認欲求が一番強いタイプでしたが、今は改善を意識するようになって落ち着いてきました。
このように変われたのも、自分のタイプを認識したおかげです。
「もう頑張りたくない」と感じたら試してほしい3つの行動ステップ

完璧主義をやめたいと思っても、長年の癖をすぐに直すのは難しいものです
でも、今日からできる小さな行動で、心の負担を軽くすることができます。
【ステップ1】「完璧」の基準を「及第点」に下げてみる
まず、すべての物事に対して100点満点を求めないことから始めましょう。「80点でも十分」という意識を持ってみてください。たとえば、部屋の片付けをするときに「すべてのものを完璧に収納する」のではなく、「目につくところだけきれいに片付ける」というようにハードルを下げてみるのです。そうすることで、タスクを終わらせる達成感を得ることができます。

目指すレベルを小さくすることで、早く達成しやすく、達成感も得られて、結果的に最終的な目標にたどり着きやすくなります。
これは、かなり効果があるので私がかなり意識していることで、オススメです。
【ステップ2】「〜すべき」という思い込みを捨てる
「母親ならこうすべき」「仕事ができる人ならこうすべき」といった、自分を縛り付けている「〜すべき」という考え方を一度疑ってみましょう。「本当にそうしなければいけないのかな?」と自問自答することで、自分の心に少しずつ余裕が生まれていきます。

個人的には「〜すべき」という思い込みに気づくことが難しいと感じます。
そこでオススメなのが、自分が「こうするべき」「〜やらなければいけない」と思っていることを紙に書き出し、自問自答する方法です。
頭の中で考えるよりも、客観的に考えられるようになり、冷静に判断することができるようになります。
【ステップ3】「完璧じゃない自分」を受け入れる練習をする
完璧ではない自分を許す練習を始めましょう。些細なミスをしても「まあ、こんなこともあるよね」と笑い飛ばす余裕を持つことが大切です。最初は難しいかもしれませんが、完璧じゃない自分を少しずつ受け入れることで、HSPの繊細さからくる苦しい気持ちが和らぎます。

これらのステップは、どれも完璧主義を改善するための具体的な行動です。少しずつ、できることから始めてみましょう。
完璧主義から抜け出して、もっとラクに生きるための考え方のヒント

完璧主義は、あなたの真面目さや努力の裏返しです。
だからこそ、「完璧主義をやめたい」と考えるのではなく、「完璧主義を活かす」という新しい視点を持ってみましょう。
完璧主義を「やめる」のではなく「活かす」という考え方
完璧主義が悪いわけではありません。その才能を、自分を苦しめる方向ではなく、ポジティブな方向に向けましょう。「完璧に仕上げよう」というエネルギーを、「このタスクを楽しく終わらせよう」という気持ちに変えてみてください。すると、完璧主義があなたの強みへと変わっていきます。

とはいえ、期限が迫っていると「楽しく」なんて考えられないこともあるかもしれません。
そんな時は「最低限絶対に必要なことは何か?」と完璧に無駄を削ぎ落とすことを意識してみてはいかがでしょうか?
自分の心の声に耳を傾ける「内観」のススメ
「なぜこんなにイライラするんだろう」「なぜこんなに苦しいんだろう」と感じたとき、一度立ち止まって自分の心の声に耳を傾けてみましょう。その苦しい感情の奥には、「完璧にやらないといけない」というプレッシャーが隠れているかもしれません。心の声に気づくことで、本当の自分と向き合うきっかけになります。

自分の心の声を分析するには、紙に書き出すジャーナリングが最適です。
大きな紙やノートに書き出したり、小さなメモ帳にささっと書いて、すぐに捨てても良いです。
こんなことで効果があるの?と思うかもしれませんが、続けることで効果を実感すること間違い無しです。
完璧主義を手放した先の、新しい自分との出会い方
完璧主義を手放すことは、決して「いい加減になる」ことではありません。むしろ、自分自身を許し、もっと自由に、柔軟に生きることです。新しい自分は、完璧ではないかもしれないけれど、ありのままの自分でいられる心地よさを知っています。

しかし、人に言われたから完璧主義を直したい。という理由であれば、自分を変える必要はないと考えます。
あくまで、自分自身が心から今よりも心地よく生きたいと考えている時に、取り組むべきことです。
最後に:完璧じゃなくていい。ありのままのあなたで、心地よく生きる道へ
この記事を読んでいるあなたは、きっととても頑張り屋さんで、向上心に溢れた素敵な方でしょう。完璧主義は、あなたの努力の証であり、あなたの個性でもあります。
だから、自分を責める必要はありません。「もっとできるはずなのに」と自分を追い込むのではなく、「ここまでよく頑張ったね」と自分を労ってあげましょう。
今日から少しずつ、心にゆとりを持って生活するヒントを試してみてください。完璧主義をほどよく手放すことで、あなたらしい幸せを見つけることができます。
ありのままのあなたで、心地よく生きる道は必ずあります。完璧じゃなくていい。その一歩を踏み出すことで、あなたの毎日はもっと輝き始めるはずです。

以上、提唱者からんでした。
完璧主義の改善についてお伝えしてきましたが、あなたが理想とする姿はどんな姿でしょうか?
私は完璧主義な自分を認識し、日々改善を心がけていますが、場合によっては、完璧主義をあえて出して仕事に取り組むこともあります。
そんな風に完璧主義に緩急つけることを楽しむ自分を好きだと思います。
まだまだ、完璧主義な自分に後悔することもありますが、理想の自分に近づけるように一緒に取り組んでいきましょう。