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蚤の市

2022年5月21日

2022年5月21日(土) 息子2歳10か月

『あうあうあうあう〜』

私の耳元で、眠たそうに声を出しながら夕寝を始める息子。

今日は昼頃から蚤の市へ足を運び、800円のイヤリングを1つだけ購入した。

シンプルな平たいパールの様なイヤリング。

私は引き寄せられるように手に取り、耳につけた。

カチッ金具の感覚があまりにも優しくて思わず息が漏れる。

『いい…』

無意識に出た声に恥ずかしくなりながらレジへ向かった。

会計を済ませ、急いで息子とパパが待っている場所へ向かうと、唐揚げやカレー、カキ氷を食べて上機嫌な息子がパパと一緒に座っていた。

グズっていない様子を見てホッとする。

私と息子はパパのお陰で楽しい時間を過ごせたと言ってもいい。

パパは蚤の市に興味はなく、私が『行きたい』と言えば運転をして連れてきてくれたのだ。

そんな風に過ごして蚤の市から車に戻ると、

突然私の膝の上で『ママ〜。ママ〜。』と言いながら息子が私の頬にキスをはじめた。

一回ではない。

右頬にキスをしたかと思えば左頬にもキス。

そして、また右頬へ。

時々鼻へのキスを挟みながらたくさんのキスをする。

徐々に激しさが増し、噛まれる。

愛が激しい。

最近素っ気なかった息子の愛情表現に、我慢できず頬が緩む。

暫くすると、疲れて眠くなってきたのか息子は私に抱きつきながら、肩に頭を乗せると

耳元で『あうあうあう〜』と声が聞こえ始めた。

睡眠導入のはじまりだ。

余程疲れていたのかものの数分で眠りについてしまった息子。

(夕食には起きてくれよ…)と思いながら私はイヤホンを片方だけ付け、You Tubeを開いた。

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